『英文を読むスピードが遅い』『英文を読んでも内容がわからなくなる』などといった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
TOEICなどの試験を受ける方や仕事で英語を使う方は、リーディングの力が試されることが多いですが、リーディングの学習は集中力と時間が必要で、結果が出るまでかなり時間がかかります。
本記事では、リーディングが苦手な原因と勉強法等についてご紹介いたします。
目次
英語リーディングが苦手な原因

英語のリーディングが苦手な理由はいくつか考えられますが、人それぞれ違います。
リーディングが苦手な原因を4つご紹介します。
・語彙力の知識不足 ・英文法の知識不足 ・読むスピードが遅い ・集中力が持続しない
なぜ、リーディングがうまくできないかを分析し、思い当たる項目すべて克服できるようにしましょう!
語彙力の知識不足
リーディングが苦手な方の特徴として、まず、単語力が不足していることです。
英文の中に使われている単語の意味を知らなければ、英文全体の意味を理解することが難しくなります。さらに、知らない単語が多くなればなるほど、文の意味を掴みにくくなります。
なので、語彙力に応じて高度な英文を読めるようになっていきます。

英単語の覚え方については『超効率の良い英単語の覚え方を完全公開!』の記事で詳しく解説しているので、そちらを参考にしてみてください。
英文法の知識不足
英文の中にわからない文法があると、英文を構造から理解することができなくなり、要点が掴めなくなります。
また、単語はわかっていても文法がわからなければ、和訳が変になってしまいます。
中学で習う基礎的な文法を中心に、リーディングには文法知識への理解が欠かせません。

英文法の勉強法については『英語の文法をマスターしたい方へ!おすすめの勉強法を徹底解説!』の記事で詳しく解説しているので、そちらを参考にしてみてください。
読むスピードが遅い
英文を読んで、それを頭の中で日本語に変換してはいませんか?
英語と日本語では語順のルールが違っていて、英文を日本語に訳しながら読んでしまうと、1度読んだ英文をもう1度文頭まで遡って返り読みをしてしまい、読むスピードが遅くなってしまいます。
また、単純に英文を読んできた量が少ないということも読むスピードが遅い原因です。
英語を英語のまま理解して読み進めることで、英文を読むスピードが飛躍的に速くなります。
集中力が持続しない
ぼんやりとした集中力では、読んでいる内容を理解することは難しいです。
また、英文を読んでいる時間が長くなれば、集中力も次第に落ちていきます。
リーディングに限ったことではないですが、高い集中力を維持できなければ内容を正確に理解できません。
具体的な勉強法

リーディングの苦手を克服したいのなら、日々の積み重ねが欠かせません。
実際に私もやってきたおすすめの勉強法が以下の通りです。
・スラッシュリーディング ・精読 ・多読
スラッシュリーディングを行う
スラッシュリーディングとは、英文を頭から理解できるように意味の切れ目で区切って線を入れていく読み方のことです。
英語を英語の語順のまま理解することで、英文を読むスピードを上げることが目的です。
スラッシュリーディングに慣れてくると、スラッシュを入れなくても、自然と英語を頭から語順通りに読めるようになります。
精読と多読の両方を行う
精読とは
精読とは、1つの文章の中にある単語や文法の意味などをはっきりと理解する読み方のことです。
文を読んでいきながら、わからない単語や文法が出てきたら、その都度調べていきます。また、文の主語や述語など文の構造にも着目しましょう!
何度も反復して文を読むことでリーディング力の向上に繋がります。
多読とは
多読とは、多くの理解できる文を読み、英語に触れる機会を増やす読み方のことです。
リーディング力を向上させるためには、英語をスラスラと読み進めているスピード感覚を養う必要があります。
なので、簡単に理解できる英語を大量に読み進めましょう!
精読と多読を行うメリットとは
精読を行うメリット
精読を行う最大の目的は、文の構造を理解できるようにするということです。
英文を理解するには、『主語』『述語』『目的語』がわからなければいけません。当たり前のことですが、どんなに難しい英文でも基本的にはこれらが含まれています。
精読を継続することで、徐々に英文の構造を理解できるようになり、初めて見る英文でも楽に読めるようになっていきます。
多読を行うメリット
多読を行う最大の目的は、英語に慣れるということです。
英語に『慣れる』=『読むスピードが上がる』です。
また、簡単な英文を多読することで、英語を英語のまま理解することができ、語順通り処理できます。
頭の中で返り読みをしたり、英語を目で追うだけといったことが少なくなっていきます。
精読におすすめの参考書
英文「超」精読
英語でコミュニケートする際に、単語やフレーズといった断片ではなく、センテンスを基本単位とする豊かな意味のやりとりを志向する英語使用者を養成することを目的とした1冊です。
英語のセンテンスの構造を把握するための基礎文法を学ぶと同時に、構造が運ぶ意味をイメージする習慣を確立することで、英文を理解する精度とスピードを高めていきます。
英文の構造を完全に掴み、意味を徹底的に追求したい方におすすめです。
著者 | 冨岡英敬 |
出版社 | テイエス企画 |
発売日 | 2019/3/11 |
ページ数 | 408ページ |
価格(Amazon) | ¥2,970 |
多読におすすめの参考書
英語多読
日本人の英語の悩みをすべて解消する多読の最新情報と実践法がわかる本。
誰でもできる英語を吸収するコツを収録し、絵本からやさしく始めて無理なく英語を大量に吸収することで、英語力をどんどん伸ばしていきます。
著者 | 繁村一義 |
出版社 | アルク |
発売日 | 2018/7/17 |
ページ数 | 275ページ |
価格(Amazon) | ¥1,760 |
まとめ
英語のリーディングは、精読でしっかりとした土台をつくり、その後、多読を行い英語を読むスピードを上げていきます。
英語の基礎を固めることは、とても地味で退屈に感じてしまうかもしれませんが、英語力をアップさせるためには、基礎を固めることが一番です。
今まで、やってきた勉強プランをもう1度見直し、質の高い勉強法を取り入れることで、良い変化が見えてくるかもしれません。
本記事が、みなさまの手助けになればと願っています。
コメント