英語の資格といえば、TOEICと英検が最も有名な試験ではないでしょうか?
どちらの試験も英語力を測ることができますが、試験内容や難易度に明確な違いがあります。英語を学ぶ目的や目標によって、TOEICと英検どちらを受験すべきか変わってきます。
本記事では、TOEICと英検の違いについてご紹介いたします。
目次
TOEICと英検の違い
TOEICと英検の大きな違いを以下の4つの観点から説明します。
・単語 ・文法 ・リーディング ・スピーキング
単語
TOEICは英検のように級に分かれていません。なので、英語初心者から上級者までの受験者全員が同じ問題を解くため、単語レベルが初心者にとってはかなり難易度が高く、満足いく解答は難しいでしょう。
一方、英検は級ごとに試験問題が分かれています。なので、受ける級によって出題される単語レベルが変わってくるため、対策しやすいです。
文法
TOEICはPart1~7の全7Partで構成されています。その中で、Part5(短文穴埋め問題)で文法に関する問題が出題されます。
一方、英検では文法に関する問題が出題されることはありません。
リーディング
TOEICのリーディングは制限時間75分で、大量の文章を読みながら100問の問題に応えなければいけません。そのため、素早く文章を読む速読力と、文章の中から答えのヒントを見つけ出す情報処理能力が問われます。
一方、英検ではTOEICに比べて文章量自体は多くありません。しかし、1つ1つの文章を丁寧に読み解く精読力が問われます。
スピーキング
TOEIC L&Rテストにはスピーキングはありません。
一方、英検では3級以上から2次試験として面接があり、スピーキング力で合否が判断されます。
TOEICと英検の換算表
まずは、TOEICと英検のスコア換算表をご紹介します。
あくまで、下記の表は目安であり、多少ずれが生じることがあります。
TOEIC | 英検 |
---|---|
870~970 | 1級 |
740~820 | 準1級 |
550~600 | 2級 |
450~490 | 準2級 |
291~299 | 3級 |
260~269 | 4級 |
100~259 | 5級 |
受験するならTOEICと英検のどっち?

初めて英語の資格試験を受けようと考えている方であれば、どちらの試験を受験すれば良いか迷いますよね。
それぞれの目的によって変わってくるので、参考にしてみてください。
TOEICを受験すべき人
TOEICは就活前の大学生や転職を考えている社会人、ビジネス英語を学びたい方におすすめの試験です。
TOEICは開催頻度が高く比較的低価格で、試験を受けられます。
多くの企業で英語力を測る試験として用いられます。10点~990点までの5点刻みで採点され、英語力を正確に把握したい企業にとってはベストな試験です。
また、TOEICは英検と違って、ビジネス英語に関する問題が出題されます。メールの内容やプレゼン、会議などです。
以上より、就職や転職を控えている方におすすめの試験です。
英検のを受験すべき人
英検は中学生や受験を控えている高校生におすすめの試験です。
英検はTOEICに比べて開催頻度が少ないですが、英語スキル4技能のすべてを正確に測ることができます。また、英検は級ごとにレベルが分かれており、英語初心者でも簡単な級であれば合格できるでしょう。
さらに、英検はセンター試験の問題形式と類似している点が多く、受験者の大半が中高生となっています。
まとめ
TOEICと英検の違いについてご紹介しました。
TOEICと英検どちらも人気のある英語の資格です。自分に必要な試験がどっちなのかをしっかりと考え、対策するようにしましょう!
本記事がみなさまの手助けになればと願っています。
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